2010年8月9日月曜日

「Funny Games」



相方が借りていたので、
ちょっこと拝見。
Michael Haneke監督のセルフリメイク、
アメリカ版。

ファニーゲームス、、、

鑑賞する前に、
先に観ていた相方に、
どういった意味のファニーなのよ?
と、聞くと、
「まったくファニーじゃない」と。

それって、
リプリーとかケープフィアとかみたいに、
心理的、肉体的にも追い込まれていくような??

「うん、そんなところ。」

げ。
あんまり観たくないかも。

もう少し若いかった頃は、
暴力もの、殺人もの、
平気で見られたのに、
今はほんとう駄目。

特に子供、女性虐待、強姦ものは
駄目と言うか、
頭にくる。許せない。
観終わって、ほんとうに腹が立つ。


相方からの予備知識があったので、
だから、この作品は、
ほかの事をしながら、集中しないで観てみました。
(でも、鑑賞せずに送り返すのはもったいない、
 と、いうせこさ。)

冒頭から、不思議な雰囲気が漂いますね。
綺麗な映像と、音楽と、静寂。

そして、
残虐な行為そのものを映像にするよりも、
返り血を浴びたテレビなど、
心に染み込ませる映像、、、、。

被害者が、反撃することも、
復讐することもなく、
加害者が犯罪を繰り返す、、、。

後味が最高に悪い作品。

オリジナル版を観たいけれど、
やっぱり、いいや。
観なくていい。


だけれども、

映画では、
被害者が反撃して、
めでたしめでたしで終わる作品が多いけれど、
そうだな、
現実は、
こうして、
被害者が屈辱的な思いをして、
事件が起こるんだ、
と、
思いました。


ここ数週間、
英国と日本で起きた、
幼児、子供の虐待事件。

被害者となってしまった子供たちの事を、
事件に至るまでの過程を思うと、
ほんとうにほんとうに、悲しいし、
やりきれない思いになります。

英国のシステムにもたくさん問題はあるけれど、
日本の子供を守るシステムは、
まだまだ改良すべき点がたくさんあるように思う。

政治家同士の
足の引っ張りあいばかりしていないで、

幼児、子供を虐待から守るシステムを、
そして、
一番重要なのは、
虐待する親、大人を作り上げない社会を築き上げるには
どうすればいいのか、
法律を制定するだけではなく、
国でも対策を挙げてほしいと思う。

0 件のコメント: