2010年10月25日月曜日

こころがおちつかない

本日、
昨日叔父が亡くなった事を知らされる。

叔父とは、
直接血縁関係は無いけれど、
わたしは、叔母と仲が良く
叔父が病に伏した2年前からは
日本へ帰国するときは
叔母たちの住む富山へも
足を運ぶようにしていた。

叔父の顔を見ることだけではなくて、
叔父の身の回りのことを
手伝っている叔母の
少しの気分転換になれば良いな、と。

叔父の病状は
「良くなること」は望めず、
砂時計の砂が
少しずつ減っていくのを
見ているような感じだった。


私が不安定な10代だったころ、
彼らは神奈川に住んでいて
泊まらせてもらったりしていたとき、

初めて車を買ったとき、

私生活と仕事のぐちゃぐちゃに疲れて
富山へ遊びにいったとき、

北陸のめちゃめちゃおいしいお鮨を
初めて食べて感動したとき、

そこには、叔父がいた。


それらの日の私は、
今日という日が来ることを
思いもしなかった。

その日々から
だいぶ年をとって

仕事柄、私は
人の死というものに、
常に触れているけれども

いつも、
こころの隅に
しこりのような、
痛みのようなものを感じる。

昨日、居た者が、
今日には、もういない、
もう会える事は2度と無い。

これは、
ヒトとして当たり前の事なのだろうと思う。
そして、
死にどれだけたくさん出会っても、
自分が死ぬときまでも
それに慣れることはないのだろうと思う。

仕事を始めたばかりの頃、
「死」はなるべく見たくないと思っていた。
でも、
今は、
だいぶ歳をとって、

死は生に含まれているものだと。

(ノルウェイの森にも
 確かそのような事が、
 書いてありましたね。
 今は、ほんとうにその言葉の意味がよくわかります。)

すべての息をしているものには
息をひきとる日がくるのだと。

だから、ヒトや動物に出会い、
わたしも相手も生を受けている間に、
どれだけの事を共有できるだろう、
できれば、それは
痛みや傷や苦しみや憎しみよりも、
優しさや、暖かさや、笑いである方がいいなと思う。

2010年10月20日水曜日

「Gods and Monsters」



大好きな作品のひとつ。

英国ではたびたびテレビで放映されていますが、
先週、ものすごく久しぶりに再鑑賞。

日本では、当初、
ヴィデオ(と多分DVD)のみの公開でしたが、
この映画のファン(の要望?)によって
銀座の映画館で公開されました。
(たしかテアトル西友)
しかしレイトショーだけ、
確か、1週間ぐらいのみ。

当時、藤沢市に住んでいたけれど、
もちろん、観に行きました。

調べてみたら、
ヴィデオリリースの前に
2000年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に
出品されたようです。

個人的に、
この作品は
ハリウッド映画でも、
ものすごく上出来だと思うのだけれども、
どうして、日本では大きく公開されなかったのだろう?
とても残念。

「フランケンシュタイン」、
「フランケンシュタインの花嫁」の
映画監督ジェームス ホエールの晩年を扱ったお話で、

彼の戦争体験と、
昔の恋人たちと(彼は同性愛者)
フランケンシュタインと、死と。

こう並べると、
暗い語彙達だけれども、
ぷすっと笑ってしまう会話がちりばめられていて
その明暗がとても良い。

そして、
雨の中を歩くブレンダン フレーザーから
エンディング へは、
悲しくて暖かい。

良い作品を観ると、
ああ、やっぱり映画っていいなあ、と
しみじみと思うのです。

2010年10月3日日曜日

Harvest

 
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これが、
うちの庭からの今年の収穫。

って言っても、
林檎と梨と葡萄は
以前のこの家の持ち主が植えたもので
家の内装に忙しかった私たちは何もしていない。

俵万智さんの短歌で
「親は子を育てたというけれど勝手に赤い畑のトマト」
っていうのがあったけれど、
ほんとうに、勝手に実ってくれました。。。。

Runner Beans は、
やっぱり少しでも家庭菜園を始めたい、と、
少し遅れて8月の下旬に種をまき、
先週末ぐらいから
ちょうど良いサイズになってきました。

私の「もう、食べごろ!」と言うのを
相方は「まだ!」と、言い続け
週末にやっと夕食になりました。

Runner Beansを
わたしは日本で見たことがなく、
英国では夏から秋にものすごく出回るので
ヨーロッパの野菜と思っていましたが、
日本に住んでいる方のブロクで
赤い花をつけるインゲン、紅花インゲン、とあり、
あれ?
うちのRunner Beansの花も赤かった、と
調べてみると
Runner Beans は紅花インゲンでした。


さて、
インゲンは
いくらでも食べられるとして、

林檎は、ジャムやチャツネーやケーキ、パイに。
洋ナシもたぶんケーキやパイに。

相方は生の果物を食べられないので、
こんなに沢山どうしよう?というかんじです。
(庭にはまだある。)

お隣さんも、キッチンに林檎が山積みだったから、
いらないだろうし。
相方両親宅にも林檎の木があるし。

葡萄はどうすればいいのだろう?

籠猫

 


あら、須磨塩
バスケットの中でテトリス状態。
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